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「誰も知らない 歌を作ろう」岡崎体育が描く真骨頂「SAITAMA」感想など。

2018年10月8日、岡崎体育はとある発表を行った。

 

デビュー前、小さなライブハウス、観客が数人しかいない頃から夢見てきた大舞台「さいたまスーパーアリーナ」でのワンマン公演を2019年6月9日に行うという発表だった。

 


それに先駆け、今月9日に岡崎体育は新しい3rdアルバムを発売した。

 


名前は「SAITAMA」。名前の通りさいたまスーパーアリーナに向けてのアルバムである。

 


このアルバムは、今まで岡崎体育が発売してきたアルバムとは1つ違う点があった。

 

 

 


それは 「ネタ曲が一切ない」 事である。

 

 

 

 

岡崎体育の人気曲といえば、小ネタを混じえたクスッと笑えるような曲である。

 

岡崎体育が一躍有名となったのはこの曲である。「ミュージックビデオあるある」を次々と歌詞の中に入れ込んでいる「MUSIC VIDEO」という曲。


他にも、サビ以外はカッコイイのにサビだけ歌詞がふざけてる「感情のピクセル」や、英語風に歌ってみた「Natural Lips」であったりと、岡崎体育ならではの視点で、面白おかしい曲を作る人と思われがちである。

 

だが今回のアルバムでは、このようなネタ曲が一切無いのである。

そこには、岡崎体育の伝えたいことがたくさん入っているように感じた。

今回はそんな岡崎体育の本気を見せた3rdアルバム「SAITAMA」を自分なりに考察してみようと思う。

 

 

 

 曲について

 

01.No Touch Service Ace


岡崎体育の挑戦のアルバムの1曲目。

歌詞カードを見ると「本人の意思により歌詞は割愛させていただきます」とのこと。やはり岡崎体育らしいおもしろさも兼ね備えてある。

だが曲はものすごくカッコイイ。

打ち込みの音やピアノの音、たくさんの音色が入り交じっていても1つの曲として成立しているのが岡崎体育のいい所だと思う。

 

 

 

02.からだ


この曲は岡崎体育本人のTwitterで30秒MVとして公開されたことがある。

 

この頃から歌詞に「さいたまが俺を呼んでいるんだ」を入れるなど、さいたまスーパーアリーナに向けての気持ちはとても強かったことが伺える。

 


1曲目から繋がっているこの曲は先日YouTubeにてMVが公開された。


Twitterで上げたMVとは全く違うような雰囲気である。


左側はベースを弾く岡崎体育。右側はドラム、中央はボーカルの岡崎体育の3人で進んでいくが、途中から両端がPCに変わり、最終的にはボーカルすらマイクを捨てPCに変わってしまうというMVである。

「さいたまが俺を呼んでいるんだ」

この歌詞は今も昔も変わらず持ち続けている想いなのかなと考えてます。

このMVでの私なりの考察は、京都の実家でPCのみで作り上げた音楽でさいたまスーパーアリーナに立つという覚悟が感じられると思われます。

このアルバムで私は一番好きです。

 

 

 

03.PTA


自身初となる不倫ソング。

不倫というテーマであるのは聞いたあとの他の方のレポート見て知りました。それくらい遠回しの歌。

リズム感がとってもノれる、私も好きな曲です。

阿部真央さんの編曲の時に不倫ソング俺も作ってみようかなと思い作ったらしいです。

「洗えない罪 ブラウスに手をかける」

という歌詞は、ブラウスは洗えるけど、罪は洗えないという意味があるのかなという考察してます。

 

 

 

04.弱者


弱者は以前から岡崎体育本人のTwitterで1番のみのMVを載せていた。

 

新アルバムでは新しく録音を行い、フル尺の曲となった。

この動画よりもエコーなどが増えていて、聞き心地が良い1曲となっている。

個人的には「終身名誉一匹狼」という歌詞がとても語呂が合っていてカッコイイと思う。

 


05.なにをやってもあかんわ


この曲は岡崎体育だけではなく、自身の地元の友達よっしーとTHE PARTYSやWEIRDのギターのクズノ、夜の本気ダンスのドラム鈴鹿秋斗や、愛はズボーンベースの白井達也が加わっての曲となっている。

 

「仕事がスランプだ!ちくしょう!」

アルバムの楽曲制作を行っていた時にスランプになってしまい呟いていたツイート。このツイートにKenKenさんが

「俺のマイメンは、スランプすぎて、スランプって歌詞が書けてた笑」

とリプライしていた。


これに対し岡崎はナイスアイデア!!!!!!!!!という返信をしていた。

おそらくこれがきっかけで出来た曲だと思う。

「もう一体全体なんなんだ もういっそ一生寝たろうかな」

このような全て投げ出したかのような歌詞が私にとってはすこし救いになった。本人は捨て曲と言っているが、私はいい曲だと思います。

 


06.確実に2分で眠れる睡眠音楽


岡崎体育はアルバムの真ん中にいつもInstrumental曲(歌詞の無い曲)を入れていて、今回はこれがその役割を成している。

岡崎は以前、

YouTubeとかで確実に何分で眠れる音楽みたいなのがあるじゃないですか、でもああいうのに限って1時間2時間ありますよね。だったら僕が確実に2分で寝れる音楽を作ってやろうと思って」

と言ってこの曲を作成した。

確かに聞いてると眠くはなってくる。だがやはり2分は難しいので何回もループして聞いて寝ることはある。よく眠れます。

 


07.Calculated


カリキュレイデッドって読みます。

ストレス溜まった時に初めて聴いた曲だったので、なんかスーッとしました。

歌詞カードのサビに ウワァァァァァア!!!全部大丈夫 って書いてあって笑った。

 


08.Okazaki Unreal hypothesis


ゆったりとしてて、個人的には大好きです。

ただ岡崎体育自身も言っていましたが人力でカラオケなどで歌うのは難しいとのこと。

でも耳に残ります。すごく。

 


09.Jack Frost


この曲にもクズノはギターとして参加している。

サビのロングトーンがとても聞いていて心地が良い。

個人的にはスペツナズにも似てるかなと思う。

Jack Frostの意味は「極寒」。

 


10.私生活


インディーズの頃に打ち込みのみで作成したことのある曲。今回のアルバムにはバンドの形で入っている。

とても聞き心地が良い。

14歳の恋心の繊細なところまでわかる気がする。スーパーの試食食べたいけど好きな子がいて食べられないところが中学生らしいなあって思います。素敵な曲。

 


11.龍


先日、「MUSIC HERO」 という番組で、アルバム発売前でのテレビ初披露となったこの曲。

さいたまスーパーアリーナ公演をラジオで発表した時、その日ホテルに帰ってスマホにメモした内容を歌にしたとのこと。

個人的にはこの曲はさいたまスーパーアリーナに対する思い、「ここは私だけの場所 私だけの私」という歌詞にも強い決意があるように感じた。

岡崎体育自身は、このさいたまスーパーアリーナ公演を終えたら芸能界から姿を消し、アイドルをプロデュースするという契約を結んでいた。

だがこんなにも応援してくれる方々がいると知った岡崎は、引退を撤回し、現在ツアー中「エキスパート」の初日で「岡崎体育を一生やっていくつもりである」という発言をした。

 


個人的にはとても嬉しかった。岡崎体育にハマって1年半、こんなにも好きになるとは思っていなかったから、引退しようとしていた事実に驚いた。でも撤回してくれた体育さんに感謝しかないし、これからも岡崎体育として一生頑張って欲しいなと願っている。

 

 

12.The Abyss

 

ラスト30秒は未だ音源化されていない「Q-DUB」という曲を使っている。

NHKで以前「ノーナレ」という密着番組で岡崎体育が密着されていた時、曲作りに相当悩んでいたのがこの曲だと考えている。

この曲の個人的に一番好きなのはラストの歌詞。

〝夢の中で迷わないように そっと種を蒔くみたいに残した言葉
誰かの記憶の奈落に潜むように ここに立つ 僕はここに居た〟

さいたまスーパーアリーナ公演が半年を切った今、岡崎体育という人が1人で大舞台に立つという決意、覚悟、勇気が感じられる1曲。

真面目曲 の岡崎体育、ラスト曲に相応しい曲だと思う。

 

 

 

まとめ


今回のアルバムについて岡崎は、知っている方に深く聞いてもらいたいと言っていた。

前回のアルバムは岡崎体育を知ってもらうため。今回は知ってくれている方にという思いがあったそう。

 

 

 

1月15日、岡崎は5年間契約を結んだままだったスーパーを辞職した。

 

 


「これから岡崎体育として一生やっていく」

その言葉通り、今回のアルバムは決意と覚悟が感じられるアルバムだった。

岡崎体育を知ってる方も知らない方も、ぜひ手に取って聞いてみて欲しい。

 

 

 

 

 

 

おわり。